デザインから販売まで、自分たちの手で。Flamingo下北沢店2ndに立った、メンバー3人の販売初日

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「そのままでは売るのが難しい」と判断された古着を、約2カ月かけてリメイクしてきたバンタンデザイン研究所ファッションプロデュース専攻のメンバー。8月1日、その服がついに下北沢の人気古着店「Flamingo」の売り場に並びました。初日の店頭に立ったのは、メンバー自身です。初めての接客に挑んだ3人に密着します。

1.販売初日、売り場に立つのはメンバー自身

ネオンサインが目印の「Flamingo下北沢店2nd」。階段を上ると、特設コーナーが目に入ります。

産学協同プロジェクトとしてメンバーがリメイクした、6ブランドのアイテムを販売するコーナーです。期間は8月1日から31日までの1カ月間。

テーブルにはバッグや小物、ラックにはウェアが並びます。

8月1日と2日は、メンバーが2人1組・3〜4時間ずつの交代制で店頭に立ちます。まずFlamingoのスタッフさんから試着やレジの流れなどのレクチャーを受け、そのあとは一人でお客さまに向き合う。デザイナーたち自身が、販売員をも務める2日間です。この日、売り場に立っていた末吉暖歌さん、山脇美優さん、勝部楓夏さんに話を聞きました。

2.初めての「いらっしゃいませ」、緊張から楽しさへ

末吉暖歌さんは、テーブルに並ぶオリジナルグッズを並べかえたり、ラックのハンガーの間隔をそろえたりしています。

「手に取ってもらう、試着してもらう、購買欲を上げてもらう。そんな導線を考えながら接客しています」と末吉さん。販売の経験は、今回が初めてです。「最初は緊張していましたが、だんだん楽しくなってきました。緊張しているのがお客さまに伝わらないようにしたり。『いらっしゃいませ』などの声出しも初めてなので、スタッフさんに続いて声を出すように頑張っています」と話し、忘れられない瞬間も教えてくれました。「店頭に立っているときに、実際に手に取って買ってくださったお客さまがいて。自分が接客しているタイミングで買っていただけると思わなかったので、すごくうれしかったです」と振り返ります。

取材の合間には、鏡の前でお客さまと服を合わせ、口元に手を当てて笑い合う姿も。Flamingoの印象は「お店がキラキラしていて、そこに一緒に作ったアイテムが並んでいると、自分たちのアイテムもキラキラして見えて、うれしくなります」と話します。

3.ブランドづくりは、お客さまのリサーチから
末吉暖歌さんと同じチームCの山脇美優さんは、質問のたびに笑顔で身ぶりを交えながら答えてくれました。今回がリメイク自体初めての挑戦。ブランドづくりは、売り場を知ることから始めたといいます。

「デザインを考える前にFlamingoさんに来て、どんなお客さまが来るのかリサーチをしました。キュートなテイストやカラフルな服が多かったので、そこから植物やお花をイメージしたブランドづくり、アイテムづくりに反映しました」。チームCのブランド「RE:BLOOM」のコンセプトは「もう一度花を咲かせる」。その原点は、この売り場にありました。取材中も、ラックからスカートを手に取り、胸の前に広げながら一つひとつ説明。手応えを尋ねると、「販売は初めてです。アルバイトで接客業はやったことがありますが、アパレルは初めてで。自分が接客を担当したお客さまが、自分の作った商品を買ってくださったときは、すごくやりがいを感じました」と笑顔を見せます。

4.「古着を愛している方に、買っていただきたい」
勝部楓夏さんは、少し間を置き、指先を合わせながら、言葉を選んで話します。届けたい相手は明確です。「Flamingoさんはアメカジのテイストが多くて、価格も客層も幅広いお店です。その中でも今回は、多くの人に好まれるものよりも、コアな方や古着を愛している方に買っていただきたいと思っています。ブランドイメージの『退廃的』は、古着に残る『時間の痕跡』のようなものとリンクしていると思っていて。そういう思いがあるからこそ、古着好きな方に届いてほしいです」と意欲を見せます。

デザインの出発点は、やはり売り場。「最初に視察に来たときに、デニムが多い印象だったので、アイテムにデニムの要素を取り入れるように意識しました」と振り返ります。リメイクの経験はあっても、「チームとして動くのがとても難しくて。いろんな人の意見を取り入れながら最適解を作っていくのが大変でした」

今、緊張の真っただ中だといいます。「初めてで、どんなときに声をかけていいのか分からなくて、ずっとタイミングをうかがっています。緊張しすぎて楽しむどころではないんですけど、これから慣れていきたいです」

メンバーたちはFlamingoのスタッフさんから、「服を体に当てたり、一着手にしたりしたら、声をかけていいタイミングだよ」とアドバイスを受けました。その助言を参考に、勝部さんは売り場で積極的に声をかけ、和やかな雰囲気でお客さまと会話することに成功していました。

お客さまに服を広げて見せ、売れたトップスを丁寧に畳む。一つひとつの仕事に向き合っていました。

5.答え合わせは、8月31日まで続く

密着中、「RE:BLOOM」のProduct 05と「NewNostalgia」のProduct 04が完売し、お客さまの手に渡っていきました。

メンバーが店頭に立つのは2日間ですが、販売は8月31日まで続きます。

売り場の情報は、ファッションプロデュース専攻の「ORBIT(オービット)」のInstagramでも発信中。ルック写真やリール動画も、他専攻と連携してメンバーが制作してきたものです。

自分たちがつけた付加価値を、お客さまはどう受け取るのか。売り場での答え合わせは続きます。

■Flamingo下北沢店2nd

東京都世田谷区北沢2-37-2 パラッツィーナビル1F・2F

Instagram:@flamingo_2nd/@flamingo_online_

■ORBIT(バンタンデザイン研究所ファッションプロデュース専攻)

Instagram:@orbit.official.tokyo

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