「BOBBI BROWN」リード プロアーティストが教える、「お客様のなりたい」から導き出すカラ ーメイクとは?

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ヘアメイク・美容専攻

2026年9月11日、東京校のメイクルームに「BOBBI BROWN」アイテムが整然と並んでいます。この日は、ELCジャパン合同会社との「企業連携ゼミ」特別授業。「BOBBI BROWN」リード プロアーティスト・藤間美紀さんが技術指導を行います。第1回はブランドの考え方と春のトレンドメイクについて、第2回は「ベースメイクアップ」。第3回はアイブロウ、アイシャドウなど「カラーメイク」の実践編です。前半はデモンストレーション、後半はメンバー同士がペアになって35分で仕上げ、藤間さんのフィードバックを受けます。バンタンデザイン研究所 メディアヘアメイク専攻・安藤愛花さんと池田真里奈さんの視点で追いました。

 

1. 「なりたいイメージ」を引き出すことから始める

藤間さんはまず、「今日のテーマは、お客様のなりたいイメージに合わせること。何が好きか、いつもどうしているのか、逆にどうなりたいのか。たくさん質問をし、希望に合ったアイテムを使ってみてください」とアドバイス。前回学んだ「BOBBI BROWN」の3つのフィロソフィーに照らすと、「2. Enhance Natural Beauty(自然な美しさを引き立てる)」。その方の個性を活かし、悩みをカモフラージュしながら美しく引き立てるステップにあたります。

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「アイシャドウの組み合わせに、正解はありません。2色でも、3色でも、4色でもいい。私たちがお客様に合わせて考えてご提案します」

カラーメイクの順番にも、決まりはありません。目元にインパクトをつけたいならアイシャドウから、眉に時間がかかりそうなら眉からと、仕上がりイメージに合わせて柔軟に組み立てていいと説きます。

2. 同じ製品でも、つけ方や使う量で印象は変わる

モデルの「柔らかい雰囲気が好き」というリクエストを聞いて、藤間さんが最初に選んだのは、両端に色がある「ロングウェア デュアルエンド クリーム シャドウ スティック」のパイライト/ミューテッドトープ。まぶたに1本の線を引き、指の腹でキワからなじませていきます。「モデルさんの皮膚のカラーに近い色を選ぶと、まぶたに溶け込むような仕上がりになります」

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ポイントは、引いたらすぐになじませること。速乾性が高く、時間をおくと線が動きにくくなるためです。次に手にしたのは、2026年4月に発売された「クリスタル アイシャドウ スティック」のブリリアントムーンストーン。

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「指に取ってからタップすると、ギラギラになりすぎず、さりげない光り方をします。つけ方、厚みでも仕上がりは変わります」

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3. 眉の形や生え方をどれだけ観察できるか

眉は、ほとんど描かなくてもよいほどに整っていましたが、藤間さんは、スクリューブラシで毛流れを整えてからスタート。「眉を描く前に、必ず毛流れに合わせて一度とかします。どこが足りないのか、どこを足したらどう仕上がるのかを、ステップバックしてチェックします」

離れてメイク全体を見る「ステップバック」は、藤間さんが何度も提唱する「基本の動き」です。

モデルに、顎を上げてもらうと、眉山の高さの差が見えやすくなる。顎を引いて上目遣いにしてもらうと、眉尻の角度の違いが分かる。左右で眉尻の生え方が違うこともあるため、必ず上下左右に顔を動かしてもらい、チェックしてから描き始めます。「人の眉を描くのは難しいです。描く前にどれだけ観察できたかで、仕上がりが変わります」

この日足したのは、眉頭の下側と、眉尻の下のライン。使ったのは「ロングウェア ブロー ペンシル」のウォームブロンドと、眉マスカラ「ナチュラル ブロー シェイパー」のブロンドです。アイラインは、「カジャル ライナー ウォータープルーフ」のカカオ(ダークブラウン)をチョイス。クリームアイシャドウのダークな色は、すべてアイラインにもなると付け加えました。

4. ひと工夫で、手が込んだ仕上がりをかなえる

チークは、チークにもリップにも使えるマルチカラー「スキン エンハンサー マルチ スティック」のファーティー ピーチを。指でも、コシのあるナイロン系のブラシでもつけられます。目元がモーブ系なので、頬にはこのピーチに、ブラウン系の色を重ねます。「2色をブレンドすると、より立体感が増します。特別なテクニックはいりませんが、知っているだけで手が込んだ仕上がりになります」

モデルの肌色にファーティー ピーチをのせると、頬にほんのりとしたシェーディング未満の影ができます。同じ色であっても、肌色によってなじみ方、役割が変わることを実技で見せていきます。リップは「エクストラ カラー シャイン」を、軽く重ねました。モデルが望んだ柔らかな雰囲気に、秋らしいムードが加わった仕上がりになりました。

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5. 大切なのはコミュニケーション

デモの締めくくりに、藤間さんは「カウンターの仕事で大切なのはコミュニケーションです。お客様と会話して、なりたいイメージを引き出しながら、『こういうイメージに仕上げます』と仕上がりを説明してあげることが大事。それらの工程を、限られた時間の中で、メイクアップと並行して進めることが求められます」と話しました。

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デモが終わると、メンバーはペアになって35分の実習へ。相手の好きな雰囲気をカウンセリングで聞き出し、初めての色は手の甲に出して試し、モデルの顔にのせていきます。

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メンバーのメイクアップ中、藤間さんは「あと8分です」と残り時間を細かく伝えていました。メディアヘアメイク専攻3年次・安藤愛花さんも、ステップバックをまじえながら、プロと同じプロセスでメイクを進めていきました。安藤さんが使ったのは、「ロングウェア クリーム シャドウ スティック」と「ロングウェア デュアルエンド クリーム シャドウ スティック」。

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メンズモデルの「少しかわいらしい感じを取り入れたい」という要望に応えるため、ラメ感の強いカラーは、キラキラを強調しすぎないよう目頭のみにのせたのがポイントです。実習を終えた安藤さんは、「前回はベースメイクだったので、ブランドが推奨する工程をいかにその人の肌に合わせるかが個人的な目的でした。今回は、カラーメイクで、色のバリエーションも多い。選ぶときからワクワクしましたね」と話します。

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メディアヘアメイク専攻3年制2年次・池田真里奈さんは、相手の「大人っぽい秋冬のイメージ」という要望に合わせて仕上げました。「BOBBI BROWNのアイシャドウは、ぼかしやすく肌なじみがとてもよかったです。特に難しかったのは、眉の形とバランス、それから色味です。もともとカラーメイクには苦手意識があったのですが、今回の授業で好きになりました」

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相手の希望を引き出し、顔の造形を観察し、仕上がりを説明しながら手を動かす。

メンバーは「BOBBI BROWN」製品を使い、プロに求められる「カウンターワーク」を実践しました。

【PROFILE】

藤間 美紀(Miki Fujima)さん

「BOBBI BROWN」リード プロアーティスト

Instagram:@bbpro_jp_miki.fujima

得意なメイク:おでこから首まで、自然に整って見えるようなパーフェクトスキン

インスピレーションの源:季節や時間で移り変わる空色や緑など自然。カラーチャートやムードボード、SNSもインスピレーションになります。

再現性のある簡単シンプルなメイクステップや、その方のもっている魅力を最大限に引きだす洗練されたメイクアップを得意とし、ライフスタイルやトレンドメイクを合わせたメイクアップの提案に定評があります。2007年に入社後、スタジオマネージャーの経験を経て、2020年より店頭を離れリード プロアーティスト、トレーナーとして活動しています。NYファッションウィークや海外でのトレーニング経験を持ち、普段は店頭アーティストの教育に力を入れながら、数多くのメイクイベントやメイクショー、セミナー、SNSでも活躍しています。

 

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