<特別授業>「BTS」、「ATEEZ」、「&TEAM」、雑誌『DAZED KOREA』などで活躍!韓国の人気メイクアップアーティスト・ヒョナ講師が、メンズステージメイクのポイントを伝授!
バンタンデザイン研究所では、在学中から業界で活躍するトップクリエイターから指導を受けることができます。
今回は、韓国をベースに活躍するメイクアップアーティスト・ヒョナ講師による特別授業に密着!
教えていただく内容は、人気の「メンズステージメイク」。
日本でも、アイドルグループ、インフルエンサーだけでなく、一般男性の美容意識の高まりを受けてニーズが高まっています。
【PROFILE】
BTSの海外ツアーを支えたフリーランスメイクアップアーティスト。
BTSのメイクアップチームスタッフから成長してキャリアを築いた。
K-POPの歴史を変えたBTSのビジュアルを共に作り上げてきたベクヒョナ室長。
現在は、俳優から男性アイドル、マガジンまで多岐にわたって活躍中。
1 スキンケア
メイクの仕上がりを左右する、スキンケアは入念に。
ヒョナ講師は、特にベースメイク前のスキンケアを重視されているため、時間をかけて入念に行います。
「トナーで肌のキメを整え、その後の段階は季節によって異なります。
今は水分エッセンスを入れている段階です。
髪の生え際までしっかりのばしていくことをイメージしています。
そしてローション。
肌のタイプも違うので、その人の乾燥度合いなどによってスキンケアの量も変えていきます。
あごの下は重点的にやらないといけない部分です」
2 ベースメイク
「ボーイズグループでは、イエロートーンを多く使います。
個人的にはピンクトーンはあんまりキレイじゃないなと思っています。
色んなベースを使ってみて。自分の好きな肌トーンを探して。
すべての工程に言えることですが、自分の好きなスタイルを探していくのが大事です!」
頬骨から、湿らせたスポンジでベースをサッと全体に塗り、
顔の真ん中部分をワントーン明るく仕上げる。
「コンセプトによってベースも変わりますが、王道のベースをしています。
テンション(※圧)の掛け方も人によって異なると思います。
私は押すようにしながらやるタイプです」
アイドルの場合は、照明が強いので、しっかりと塗らなければいけません。
また、アイメイクはパウダーをはたいてから行います。
3 アイブロウ
「顔が対称な人は少ないと思います。
私は、モデルさんのもともとの眉の形に合わせてつくるタイプです。
ある程度は左右対称に見えるように作ります。
眉毛は、色々なやり方があると思います。
眉頭から眉山までがグラデーションで少しずつ濃くのなるのが好きなタイプです。
また、眉毛と眉毛の間隔によってイメージが変わります。
近いと強い印象、幅があると柔らかい印象に。
アイドルのヘアメイクは時間が限られているため、眉は最初に仕上げます」
4 アイシャドウ
「まぶた全体に、ベースカラーを薄く塗り広げます。
このとき、手の力は最大限ぬくようにしています。
二重のラインがないモデルさんは、上まぶたに気をつかって進めましょう。
『目を開けてください』と声をかけ、こまめにチェックしながらやるようにしています。
メンズで、アイラインがハッキリ描かれているのは好きではないので、
シャドウだけでラインを描くようにしています。
指と綿棒で、調整します。目尻はシャープになりすぎないように」
涙袋を薄めに入れ、下まぶたにも陰影を加えます。
「衣装によっては、アイメイクが物足りない場合も。
そういったときは、衣装も含めてバランスを取ってください」
5 シェーディング&チーク
「個人的に、シェーディングを強くするのは好きではありません。
シェーディングはフェイスラインにそって入れます。
チークも多く入れる必要はありません」
6 リップ
「リップで仕上げをします。
リップは衣装やコンセプトに合わせた色を選び、ヌード系カラーでまとめることが多いです。
男性のリップラインがしっかりあるのが好きではないので自然に整え、強調しすぎないように。
形が整っていない部分のみ調整するようにしています」
中央からのせていきます。
7 修正&衣装とのバランスを調整
「最終チェックです。
モニターを見て、事務所の人から『眉毛を濃くしてほしい』など修正のオーダーをされることが多いです。
現場での修正の仕方なども学んでいたただければと思います」とアドバイス。
デモンストレーション後は、メンバーもメンズステージメイク実習に入ります!
細矢さん
「去年、メンズメイク部に所属していました。
ヒョナ講師のメイク理論は『こうしなければならない』というものがなくて、とても新鮮です」
池田さん
「肌作りがとても大切だなと思います。
ヒョナ講師がスポンジをトントンとタップするように使っていて、その力加減が絶妙だなと思いました」
大木さん
「眉を描くとき、色々なアイブロウペンシルを使っているのが勉強になりました。
色味や描き心地は試さないとわからないと思うので、これから試してみます」
受講生のメイクを見て、良い技術があると、
「サムズアップ」サインを出してモチベーションを上げてくれるヒョナ講師。
――― メンバーのメイクをご覧になって、いかがですか?
ヒョナ講師
「スキンケアは、ほとんどの人ができている印象です。
ベースメイクは、とても重要なので、これからまだまだ習得の余地があると思います。
私はメイクアップアーティストとしてのキャリアをショップからスタートさせましたが、
ベースメイク技術の習得だけで1年半くらいかかったと思います。
メイクに唯一の正解はありません。
メイクのことを考えぬいて、ぜひ自分の好みの質感、仕上がりを見つけて
自分のスタイルを築いていってほしと思います」
とエールを送りました!
トップアーティストのリアルな技術を間近で見て、直接質問をして、トライを繰り返すことで、
業界で求められる実践的スキルを効率的に養います!
ヒョナ講師、ありがとうございました!